
| 小学校校医 ほけんだより |
| 国分小学校管理校医・市川市歯科医師会 ささがわ歯科クリニック(南八幡) 院長 佐々川 毅 |
| 歯を大事にする心は、子供の時代から (2006年投稿) |
![]() こんにちは。今年も歯科検診でお会いしましたね。 検診をしながら感じたことなどを皆さんにお伝えしたくて、毎年、 保健だよりに書かせていただいています。 |
| 8020運動って知っていますか?この運動が提唱されてから随分と年数もたって、多くの方に知っていただけるようになりました。でも小学生の皆さんは、まだ知らないかもしれませんね。 ”8020“は”ハチ・マル・二イ・マル“と読み「8020運動」とは”80歳になっても20本以上自分の歯を保とう“という運動です。でも現在の80才の日本人の平均値はたったの10本程度なのです。 では、なぜ20本なんでしょう。それは大人の歯の数(親知らずを除く)28本の歯のうち、少なくとも20本 以上自分の歯があれば、ほとんどの食物を噛みくだくことができ、おいしく食べられるからです。つまり、 “高齢になっても20本以上自分の歯を保ちましょう” というのが、その主旨です。およそ20本以下になると食べ物を噛むことに不自由になり、取り外しの入れ歯のお世話にならないと食事が採りにくくなってしまう のです。大好きな食べ物も食べるときに不自由だと、全然おいしく感じない、食事が不自由だと人生も つまらなくなっちゃいます。 でも、大人の人たちは、好きで歯がなくなったわけではありません。そのつまづきの始めは、実は、今の皆さんの「歯みがき習慣」と「歯や自分を大切にしたいと思う心」にさかのぼるんです。毎年、春には歯科 健診がありますね。その中でむし歯がある、歯肉が腫れている、歯磨きが上手にいっていないなどの指摘を受けていませんか。一度言われたら次の年には改善されていますよね。改善できていない人は、その まま大人になり、そのまま年をとっていきます。むし歯も歯肉の腫れも、痛くなったり、とっても困る状態になるのは、実はかなり重症になってからなのです。大人たちは手遅れになってから気がついて、後悔して いるのです。むし歯は、バイキンが異常に増えることで、歯が溶けてしまう病気、歯肉の腫れは歯周病と なって、歯ぐきを減らしてしまう病気です。根本的には、寝ていれば自然に治るようなものではありません。 |
また、この間、歯医者さんでむし歯を治したので安心と思っているあなた。なぜムシ歯ができちゃったか、反省してそうならないように 努力していますか? むし歯ができるには原因があります。多くは歯磨きをさぼった、歯磨きの仕方がイイ加減であった、間食が多かった、いつも甘いものが 口の中にあったなどであると思われます。 |
| 治療して治したのは、むし歯の穴ですが、穴は原因ではありません、結果なのです。大事なのは原因を直すことです。原因がそのままでは、また、むし歯は発生します。 口の中の病気は、ひどくなるまで自分ではわかりにくいものばかりです。だから子供の頃から健診があるのです。大人の時期に歯がダメになる理由は、若いときのムシ歯が原因で、たとえ治したとしても何十年 もの間には、無傷の歯よりは寿命が短くなってしまうからです。もちろん治さなかったら、もっともっと寿命は短くなりますので、「治しても意味無いじゃん」ということはありません。念のため。 |