フッ素は自然界に広く分布している自然元素の1つで、地中はもとより海、山、川、そしてすべての動植物などに存在しています。 毎日の食事を通じて私たちのカラダに摂取されているものでもあり、歯質を強化する効力が最も高いことから、世界各国でむし歯予防に利用されています。
日本でもフッ素応用に積極的な県や市では、むし歯発生率がワーストレベルから激減し、日本一むし歯のない地区になった例が枚挙にいとまがありません。
このような優れたフッ素ですが、残念なことに昭和から平成の初期の頃、国内ではフッ素が大きな誤解を受け、その普及が著しく遅れました。「世界標準よりムシ歯予防に何十年も遅れた日本」とされています。 歯科衛生の関係者たちの苦難の時代でもあり、日本人の現在の50代以上の歯が悪い原因と当院では考えています。
フッ素は、ムシ歯になりかかった歯から溶け出したカルシウムなどが、再び歯の表面に戻ろうとする作用(再石灰化)を助け、歯の修復を促進します。
フッ素が歯に取り込まれることで、エナメル質が強化され、酸に溶けにくい強い歯になります。 歯の表面がフッ素化アパタイトという極めて硬い表面性状に化学変化するのです。
口腔内のフッ化物は口腔粘膜に付着し、時間の経過で口腔内に遊離してきて、その抗菌作用により、むし歯菌の働きを抑え、酸の産生を抑制させます。
日本のフッ素の応用は「局所応用」だけですが、世界では「全身応用法」として「水道水に添加する」「錠剤化してサプリメントのように使用する」「食塩に添加する」方法も広く行われています。
現在、フッ素塗布はほとんどの場合、健康保険の範囲内で施術することができるようになりました。
保険証とこども受給券をお持ちの方は、市川市では1来院300円(もしくは無料)となります。
1才からでも乳歯にとってフッ素塗布は望ましいですが、低年齢では動く、開口しない、泣く、暴れるなどから、初回来院時からちゃんとした塗布できるお子様はむしろ少数派です。あらかじめご承知ください。
低年齢児ではできなくて当たり前です。口腔内診査や保健指導だけでも大変価値がありますので遠慮せずにトライするつもりで、ご来院ください。
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