智歯周囲炎(ちししゅういえん)と智歯のむし歯
(智歯=親知らず)
新たに歯が生える。 14歳ぐらいで第二大臼歯が最後に萌出します。 その後、すっかりご無沙汰の20代となって(早い人は16才頃から)、急にお口の一番奥にトラブルが発生します。 それが「親知らず」のトラブル。
その症状は以下のようなものがあります。
頬(ほお)が腫れる。歯ぐきが腫れる。歯ぐきの異臭。
奥歯のところに鈍い痛みが続く
口をうまく閉じれない
強く噛むと痛い
顎がガクガクする
噛み合わせが変な気がする
口を大きく開けれない
その他、冷たいもの甘いものが凍みる
では、どういう原因で痛くなるのでしょうか?
親知らずはよく、その半分が歯ぐきの中に埋まっていたり、傾いていたりします。 そのため親知らずの周りの歯ぐきの “くぼみ” に歯垢(プラーク、細菌)が溜まりやすく不潔となり、体調を崩し免疫力が落ちると、そこから炎症を起こり、周辺の歯ぐきが腫れてきます。 また不潔により異臭を感じることもあります。
腫れるケースは口の中にとどまらずに、頬が大きく膨らんで、周囲の人から心配されるほどパンパンに腫れることもあります。 口も開かない、噛めない、食事が摂れないなど、想像以上のケースもあり得ます。
普段から小さめの歯ブラシでこまめに清掃を心がけることが大切です。 しかし腫れや炎症が発生すると、もはや清掃もできません。 また、治ったぁと安心していると、次のビッグウェイブがまたやってきます。 歯科医院を受診しましょう。
上の親知らずが生えてきて下あごの歯ぐきにぶつかると、食べるときはもちろん、つばを飲む度に接触しますので、炎症と痛みが強くなります。 さらに上下の親知らず(歯は硬い)で歯ぐき(歯ぐきは軟らかい)を挟みこむと、痛みはもっとひどくなります。まるで座布団の下に石を置いて、その上から座るようなものです。
今まで平気な状態でも、歯ぐきがブラッシングなどで傷ついてわずかに腫れた…、そこから接触が始まり、より腫れが膨らんでますます炎症が強くなることもあります。
この場合、歯科医院で上の親知らずが噛んでも粘膜に当たらなくなるよう少し削ったり、歯ぐきの処置をしてもらえば、一時的には症状の緩和ができます。 しかし同様な症状はまた再発しますので、最終的には抜いた方が良いでしょう。
上の親知らずは下の直下の歯ぐきだけでなく、口を大きく開けたときの下あごの根元にぶつかることによって腫れるケースもとても多くみられます。
症状としては口が大きく開けれない、口をあけるときひっかかる気がする、などがあります。
腫れがひどい場合、歯科医院で消毒してもらいましょう。 同様にぶつかる部分を少し削ってもらうと楽になりますが、削る器具が口腔の奥過ぎて届かない、周囲粘膜が腫れているため傷つけそうで無理という事もあります。
口腔内で歯ブラシが届かないと歯垢として細菌が大量に溜まります。いつも挟まるというなら、なおのこと。
甘いもの、冷たいものでシャープな短時間の痛み、沁みる症状、疼く症状なら重症のむし歯でしょう。 上記の歯ぐきの腫れとのダブルパンチもあります。
歯肉粘膜から露出しはじめると、親知らずは細菌にまみれて、様々なトラブルが発生しはじめます。
3、親知らずと第二大臼歯(親知らずのひとつ前の歯)がぶつかり、かみ合わせのトラブルが発生する場合
人間の噛み合わせは、縦噛みだけでなく、横噛みもあります。縦噛みでは当たらなくても、横噛みの際にスムースな噛み方を邪魔する歯並びが生じる場合があります。 炎症やむし歯などでなおさら話がこじれる場合もあり得ます。 上記の図のような場所が邪魔になって痛む場合は、噛み合わせの微調整をするだけで楽になってきます。
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