高校卒業から30代までの年代で、多くの方が痛みで悩むナンバーワンが "親知らず” ではないのでしょうか。 当院での患者さまの動向では26~27才の方に特に親知らずのトラブルが多いように感じます。
通称:親知らず といい、親から独立する頃に生えてくる歯。
〔英語〕Wisdom Teeth、
日本人の場合、あごのサイズがやや小さいため、生えてきても収まり切らず、邪魔者となってしまうことが多い。 結果、細菌の温床になり、周囲の歯ぐきを腫らしたり、ムシ歯になったりのトラブルメーカー。
6歳に生える第一大臼歯(6番、6歳臼歯)、12歳ごろ生える第2大臼歯(7番、12歳臼歯)に続いて、その奥に生えてくる大臼歯(8番)です。
上下左右4本ある人が大多数。 1本も無い人、1本しか無い人、上下片っぽだけある人もいます。
もともと無い人には親知らずのトラブルは発生しないわけですね。 その意味では「親知らず、無ければラッキー♡」と言えます。
だからムシ歯になったり、歯肉が腫れたりする。
歯ブラシが届かない。 自覚症状が無いから、そもそも届かせようと突っ込んでもいない。 たとえ工夫しても凹み・窪みに届かない。
まずは、自分の場合、どうなっているのかを正しく知りましょう!
→ 歯科医院で全体を撮る大きなレントゲンと、先生のチェックですぐわかります。
「何がどうして、腫れたり痛んでいるのでいるの?」
「原因はやっぱり親知らず?」
「歯を抜いたらいいの? 抜くのは大変なの?」
抜歯の場合は、麻酔して行います。麻酔が効いた後、たった5秒で抜けちゃう「チョー簡単」なものから、大学病院の専門外来でなくては不可能なとても手間のかかる難症例まで、さまざまです。
なお難症例の場合、当院では、東京歯科大学市川総合病院の口腔外科へスムーズに御紹介しています。
【医療連携】当院など地域の開業医療機関が紹介状を発行し、大学病院など高次医療機関へ持参することを、『医療資源の適正配置』の観点から厚労省は推薦しています。 そのため紹介状無しで直接、大学病院へ受診すると、皆様の治療費が高くなるシステムとなっています。
妊娠の際には、つわりやホルモンの影響で口腔内が不潔になり、親知らずが腫れたり、ムシ歯がひどくなったりしがちです。 そんなときに痛みや腫れが発生します。 ところが飲み薬で対応しようとも、お腹の赤ちゃんに対し、鎮痛薬の十分な安全性はいまだ確立されていないのです。
また重症の歯周病は、歯周病菌や起炎物質が血行に乗り全身に回り、心疾患やさまざまな疾患を起こすことが判明しています。 早産や未熟児へのリスクも高いことも判明しています。
「将来の事なんてまだまだ先~」という時期においても、歯科検診を受診し、ムシ歯や歯周病はもちろんの事、親知らず問題まで解決し、「清潔でクリーンなお口」になっておきましょう。
視診、問診を経て、検査器具やレントゲン、歯やあごの骨の状態を調べます。
歯やあごの骨など、お口がどんな状態なのかをご説明します。
まずは、不安を解消いたしましょう。 詳しく説明いたします。
あなたの一生涯を含めたアドバイスをいたします。
特に今現在、痛みのある場合は、抗生剤や鎮痛剤、含嗽剤などのお薬の処方や症状軽減のためのごく簡単な処置を行います。 これにより随分と痛みは和らぐはずです。
抜歯自体を御来院初日に行うことは原則としてあまりありません。
お痛みの方の「歯を抜いてくれ」とのお申し出も、それは「とにかく痛い! 痛みから解放されるなら、ちょっとの事なら我慢するから」という意味のはずです。
でも初診時の炎症の強いときほど、まず飲み薬で鎮痛・鎮静させるのがなんといっても一番安全な方法です。
「はい、そうですか」と痛みや炎症が激しい状況の中、処置を始めても、「麻酔自体が痛い」、「麻酔が効かない」、「血が止まらない」など、かえってもっと大変なことが起きてしまう事も稀ではありません。
親知らずを抜きます。 びっくりするほど簡単に完了するものから、時間のかかる場合まで、その幅は広いです。 処置の前に、その状況は必ずお伝えします。
また、抜歯の必要がない場合は、適切な処置を行います。
(ご相談の結果、今回は処置しないという選択肢も十分にありえます)
当院では、上の親知らずなど、通常のむし歯治療よりもはるかに早く、超短時間で終わってしまう事もよくあります。
「こんなに簡単なら、なんで怖がって、放置しちゃったんだろう...」
抜いた歯を見て「こんなにまっ黒で、こんな汚くなってたんだ...」
・・・・・ よくある術後の感想です。
抜歯処置はあくまでも外科的な処置ですから、「簡単に終わりますよ」の場合でも、事前の体調は整えてお臨み下さい。
体調が悪い場合は、抜歯の延期もときには必要です。その際は予約キャンセルおよび延期のお電話も必ずお願いします。
抜歯の処置の翌日に、抜いた部分を消毒します。 経過によっては、飲み薬の追加・種別変更など行う場合もあります。
抜歯処置の際、傷口が大きい場合は、糸で縫合することがあります。 止血しにくい大きな傷口も糸で寄せれば随分と小さくなります。 縫合した糸は、およそ1週間後に除去します。 ほとんどの場合、無痛。 数秒で終わります。
抜歯のあと、その一日は、「お風呂、お酒、運動」は禁忌で、ゆっくりとお過ごしください(シャワー程度は可)。 帰宅後、御自宅での再出血を防ぐためです。
処置後の化膿止め、痛み止めなどお薬もお渡しします。 基本的に、翌日に御来院いただき、抜歯後の御加減を伺い、消毒を致します。
「簡単に終わりますよ」と診断したケースでは、「痛み止め1錠しか使用しなかった、翌日は全く問題なし」という場合が多数です。 「通常」のケースでは、痛みや腫れは術後24時間から48時間の間が顕著で、多くはその後だんだんに軽減していきます。
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